木型の細工職人の技術に大感動…『金沢菓子木型美術館』で和菓子の歴史に触れてきました

私は23歳、金沢在住の美容師です。

金沢の美容師の女性

美容室で勤務し始めて一年…

美容師としての技術がなかなか向上しないことで悩んでいました。

※同世代の仲間達はみんな、指名客が増えて日々成長しているのに、私は全く進歩がありません…。

美容室の店長

もしかして私は美容師に向いていないかもしれない…、そんな悩みを店長に打ち明けました。

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すると、店長から…

注:イメージ画像(出典 Instagram)

「”金沢菓子木型美術館”へ行って来なさい」とアドバイスを受けたんです。

私は美容師としての悩みを相談しているのに、美術館なんて、美容師と全く関係ないじゃないですか?と思わずそんなことを口にしてしまったのですが…

菓子木型

店長は…

「美容師は職人。金沢菓子木型美術館へ行けば、職人として、自分がどうあるべきかが見えてくる…。」と言うんです。

※木型の細工職人と美容師、はっきり言って、共通点を見つけられる気はしませんでしたが…店長がスランプに陥った時、何度も金沢菓子木型美術館を訪れたと聞いて、私も一度足を運んでみる事にしました。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

そんな『金沢菓子木型美術館』はJR金沢駅からタクシーで10分。

こちらでは、金沢の銘菓である「落雁」や「金花糖」に使用している菓子木型を一堂に集め、公開しています。

※金沢の老舗和菓子屋・森八の本店に併設される形で、こちらの美術館が建てられています。

金沢の銘菓・落雁

落雁や金花糖は、お饅頭のように柔らかい生菓子とは違った…

固い食感の、お干菓子。

※ちなみに金花糖は、桃の節句にお雛さまと一緒に飾られたり、初節句に実家から嫁ぎ先へお土産として贈られる、金沢に春の訪れを告げる和菓子です。

お砂糖を溶かして、菓子木型へと流し込み固めて作るお菓子で、鯛や笹の葉、竹の子などの季節の食べ物に似せて鮮やかに色付けされます。

鯛の菓子木型

特に、雛の節句に飾られた鯛の金花糖は“めでたい”と縁起の良い言葉であることから、大きければ大きいほど重宝されたそうです。

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そして、金花糖の形には、鯛の他にも…

金花糖

笹、ざくろ、野菜、ぶどうやバナナ等の果物など、小さな子供達の喜ぶユニークな形がたくさん揃っています。

そのため、金花糖の木型には種類やサイズに応じてたくさんの菓子木型が必要となるんです。

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そして金花糖と並ぶ金沢の銘菓「落雁」は、米などから作った澱粉質の粉に水飴や砂糖を混ぜて木型に押し、乾燥させたお菓子です。

大奥女中に愛された落雁

和三盆を混ぜた高級品などは、主に大奥女中に好まれたみたいですね。

落雁には、春の梅・桜にはじまり、笹、雲、秋は紅葉や銀杏、菊など、四季折々の風情を感じられる模様が揃っています。

※一見美しい落雁ですが、実際は税金対策のため材料費を節約する目的で、模様が入れられたのが始まり… と言われています。

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という事で、金沢の和菓子についての予習が終了したところで…

注:イメージ画像(出典 Instagram)

こちらの『金沢菓子木型美術館』には、江戸時代から昭和まで各時代ごとに使用された菓子木型が千数百点ほど展示されています。

加賀藩の梅鉢紋型、宮家への献上品に使用された菓子木型、市制の式典に使用された文字が刻まれたもの、戦時中に戦隊に慰問の手土産として作られたものなど…

大小様々たくさんの菓子木型が展示されています。

和菓子の菓子木型

そもそも、落雁を作るのに木型が必要だったなんて、私は美術館を訪れるまで知りませんでした。

特に…木型の細工職人の技術には大感動。

大きく立体的な菓子木型は金沢特有のもので、作るのも非常に難しく技術を要するそうです。

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美術館で所蔵されている”にらみ鯛”の木型は、縦約30センチ、横約60センチ、厚さ約15センチの2対で、現存する金花糖の木型としては最古で最大なんだそうです。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

複雑で繊細で美しい木型…、これを作り上げるには職人として相当な技術と時間と努力が必要なのだろうなと思いました。

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そして、私はその瞬間に気がついたんです。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

店長がスランプ気味の私に伝えたかったこと、それは…“納得の行く仕事ができるまで、努力を惜しむな”という事だと。

確かに私は成長するための努力を何一つしてこなかったように思います。

同期の仲間が成長しているのは、仕事が終わってからも残ってカットの練習をしたり、接客技術やマナーを学ぶためにセミナーへ通い勉強をしたり…努力を惜しまないからなんです。

ヘアマネキンでカットを練習

みんな、見えないところで必死に努力しているということをすっかり忘れて、私はただ一人何もしないまま焦っていたんですね。

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なので…

注:イメージ画像(出典 Instagram)

『金沢菓子木型美術館』を訪れることで、職人として努力することと、プライドを持って仕事をする大切さを学ぶことが出来ました。

金沢で食べた干菓子

金沢では日常的に和菓子でおもてなしするという文化が根付いています。

和菓子で彩られる芸術と文化、そして和菓子から見える深い歴史に触れ、私は仕事に対する考え方を変えられたんです。

数々の木型

そして、木型の細工職人と美容師の共通点も見つけることができました。

※これからも努力を惜しまずに、向上心を持って仕事へ取り組んでいきたいと思います。

そしてまた、スランプに陥った時は、『金沢菓子木型美術館』を訪れて、士気を高めたいですね。

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