歴史の重みを感じる木造三階建のお宿 〜熊本『金波楼』で懐かしく穏やかな時間を過ごしました

熊本在住、64歳になる熟女です。

夫とは死別

…夫が亡くなって1年が経ちました。

※亡くなった当初はショックで食事が喉を通らず、1人でまともに外出することすらままならない感じ。

あまりにも憔悴する私を心配した息子夫婦から、「関東で一緒に暮らさないか?」と声をかけてもらいましたが…

熊本駅前の街並み

私は夫と暮らした熊本の町を絶対に離れたくありませんでした。

それに私は、生まれも育ちも熊本です。病に伏せて最期を迎える場所は絶対に“熊本”と決めています。

※いわゆる”終の住処”というヤツですね。

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あれから1年経ってようやく、少しずつまともな暮らしができるようになってきました。

亡き夫の墓参り

来週は、夫との結婚記念日が控えています。

※「未亡人になってしまったのに、何が結婚記念日だ?」なんて思われるかもしれませんが、私にとっては永遠に大切な記念日です。

私は結婚記念日に、亡き夫と共に足を運んだ思い出の地を巡ろうと決めたんです。

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今も忘れはしません、結婚記念日はもちろん誕生日や還暦にお祝いにはいつも熊本を代表する温泉旅館…

金波楼(熊本)

『金波楼』を訪れて、一泊二日の心安らぐ小旅行をしていたのです。

今回は思い切って「金波楼」へ宿泊することに決めました。お祝いごとがある度に夫と2人で楽しい時間を過ごした思い出の場所です。

※夫が亡くなってから、悲しい想いばかりをしてきましたが、これからは感傷に浸るのではなく、熊本での良き思い出と共に、毎日を前向きに過ごしたいと思いました。

金波楼を予約する熊本の未亡人

私は早速、「金波楼」を予約し、足を運ぶことに決めました。

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熊本の素敵な旅館『金波楼』は八代駅で乗り換えて、肥薩おれんじ鉄道にて日奈久温泉駅下車。

※駅から徒歩12分の所にあります。

まず、建物の玄関を入って正面に見えるのが中庭です。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

駐車場を含め、約1,000坪という広いお庭は、綺麗に剪定された見事な桃山式庭園になっています。

L字型の建物の廊下に設置された大きなガラス窓が開放的で、どこから眺めてもまるで切り取った絵画のような景色を堪能できます。

※夫も私もこの風景が大好きで、訪れるたびに記念写真撮影をしていたことを思い出しました。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

木材が飴色に変化した年季を感じる廊下や柱、窓枠、欄間など、全てが美しく調和を保っています。

時間を忘れ、いつまでも熊本での思い出に浸っていたくなる…そんな素敵な空間。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

1階、2階どちらからでも、廊下から中庭が見ることができるので、それぞれ違った角度からの景色を楽しめます。

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建物内はもちろんですが、お庭からの景色も大変魅力的なんです。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

ツツジ、肥後菖蒲、紫陽花などの時期には、さらにこのお庭に彩りを添えてくれるので、訪れるたびに違ったお庭の表情を堪能できます。

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金波楼の創業は明治43年と今から100年以上前。現在のご主人で3代目となります。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

特徴的なのは、見事な木造三階建ての建物。

これは熊本県内でも最大級と言われていて、屋根は寄棟・切妻様式を組み合わせたもので、平成21年には国の登録有形文化財にも登録されています。

※金波楼の先代は、もともと体が弱く、家で出来る仕事はないだろうか…?ということで自分が所有する山の木を使って旅館を始めたそうです。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

館内はヒノキ、黒松、さくら、ケヤキなどの木がふんだんに使用されていて、年月と共に”味わいのある建物”へと変化しているみたいですね。

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金波楼の特徴は、その木材を使用した建物や内装ですが…

特にその技術や装飾が見事に施されているお部屋が2階の”大広間”です。

この大広間は金波楼の自慢の一室。80畳ほどある広さは宴会はもちろん、披露宴などにも利用されているそうです。

※そして広間の一番の魅力は天井にあります。船底天井と呼ばれ、杉の皮を使用した「あじろう編み」という技法で、これは昭和14年当時のまま、大切に保存されています。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

また、松・竹・梅の本物の木を使用して作られた欄間をはじめ、鼠子といわれるヒノキ科の床柱など、全てが繊細です。

現代ではなかなか見ることのできないであろう職人技は必見です。

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そして、夫と2人で訪れていた頃…

注:イメージ画像(出典 Instagram)

一番楽しみにしていたのはお風呂です。

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ちなみに、この温泉(日奈久温泉)の泉源には言い伝えがあるようで…

もともと金波楼の周辺は海であり、埋め立てられた後、現在の形になりました。

祠

1409年、浜田六郎という少年がこの地で、戦で傷ついた父・浜田右近の体の刀傷の平癒を願い厳島明神に祈り続けていたそうです。

そして満願の日、神のお告げがあり、そのお告げに従って海の浅瀬を掘ると…なんと、温泉の湯が湧き出てきたと言われています。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

海に近いですが…

実際のお湯は弱アルカリ性の単純泉でさらりとしていて無味無臭のクセのないお湯です。

※冬場には晩白柚と甘夏を丸ごと浮かべた季節のお風呂を楽しめるのも魅力のひとつです。

注:イメージ画像(出典 Instagram)

日奈久温泉では現在5本ある源泉を集中管理をしており、各旅館に配湯しています。

※自家源泉を持つところもあり、山に近い場所では硫黄の香りがする温泉を楽しむこともできます。

ゆったりと温泉に浸かりながら、夫と過ごした熊本での日々を回想し、気持ちを整理することができました。

葬式

愛する人を失ったとしても、自分の人生は続いていきます。温泉は身体を癒すだけでなくポジティブな気持ちも引き寄せてくれました。

気持ちが沈んで、元気が出ない…という時には一度、熊本の『金波楼』を訪れてみて下さいね。

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